「財務・資金調達」に関する業務は、企業経営の根幹を支える重要な分野であり、複数の士業がそれぞれの専門性を活かして支援を行っています。
中心となるのは、公認会計士や税理士です。これらの資格者は、財務諸表の作成や分析、資金繰り計画の策定、税務戦略を含めた財務コンサルティングを提供します。具体的には、利益計画やキャッシュフローの見通しを立て、金融機関からの融資を受けるための事業計画書の作成支援、財務体質の改善提案などを行い、経営者の意思決定を財務面から支えます。上場準備やM&Aに関するアドバイスを行うこともあり、高度な専門知識が求められます。
一方、社会保険労務士や行政書士、中小企業診断士は、助成金や補助金の活用支援という形で資金調達を後押しします。社労士は雇用関係の助成金、たとえばキャリアアップ助成金や雇用調整助成金などについて、要件の確認や計画書の作成、申請手続きを支援します。行政書士は、小規模事業者持続化補助金や創業補助金など、事業活動に関する幅広い補助金・許認可申請に対応し、煩雑な書類作成や提出手続きを担います。中小企業診断士は、経営戦略や事業計画の策定支援を得意としており、補助金申請においては事業の将来性や収益性を説明するための内容構築に強みを発揮します。
このように「財務・資金調達」に関する業務は、公認会計士・税理士による財務的支援を中心に、他の士業が助成金・補助金の活用で資金面を補完するなど、役割を分担しながら中小企業や事業者の安定経営を支援しています。

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