「不動産登記」に関する業務は、司法書士と土地家屋調査士という二つの士業が中心となって担っており、それぞれが異なる側面から登記手続きを支えています。
司法書士は主に権利に関する登記、すなわち所有権や抵当権などの権利の発生・移転・変更・抹消に関わる登記を取り扱います。不動産の売買や贈与、相続、住宅ローンの設定や返済に伴う抵当権抹消などにおいて、司法書士は必要な書類の作成、法務局への申請代理、本人確認、意思確認などを通じて、安全かつ確実に権利の変動が登記簿に反映されるよう手続きを行います。とくに不動産決済の場では、取引当事者間の利害調整や権利保全の役割も担っており、実務上の信頼性が極めて重視される職域です。
一方、土地家屋調査士は、表示に関する登記を専門とし、土地や建物の物理的状況を正確に登記簿に反映させる役割を担います。たとえば、土地の分筆や合筆、地目変更、建物の新築・増築・滅失などの際に行う表示登記がその代表です。土地の境界を明確にするための現地調査や測量を行い、その結果に基づいて登記申請書類を作成・提出します。また、近隣との境界紛争の予防や調整に関与することもあり、登記の前提となる正確な地形情報や構造物の把握は、土地家屋調査士の専門分野です。
このように、不動産登記の分野では、司法書士が「権利の登記」、土地家屋調査士が「表示の登記」を担当しており、両者が連携することで、不動産の法的および物理的状況が正確に公示され、権利の保全と取引の安全が確保されています。
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