士業コラム
15,000人以上の借金問題を解決してきた司法書士がみた借金事情

15,000人以上の借金問題を解決してきた司法書士がみた借金事情

はじめまして。
東京・新宿で司法書士法人黒川事務所の代表を務めている、司法書士の黒川聡史です。
平成19年(2007年)に個人事務所として開業して以来、19年以上にわたり、借金問題(任意整理・時効援用など)を専門に扱ってきました。
今回は、これまでの実務経験をもとに、債務整理の現場で見てきた借金事情と、私が仕事を通じて大切にしている考え方についてお話しします。

債務整理を専門に扱ってきた理由

司法書士の仕事は、登記や相続など多岐にわたります。
そのなかで私が債務整理を専門分野として取り組んできたのは、「借金の悩みは、正しい情報を知り、適切な手続きをとることで、生活を立て直せる可能性が高い分野」だと考えているからです。

借金問題は、皆さんが思っている以上に解決方法の選択肢があります。

任意整理であれば、専門家が間に入ることで毎月の返済負担を軽くできる場合がありますし、古い借金であれば、時効の手続きによって支払い義務をなくせる可能性もあります。
借金問題は、適切な知識と手続きによって、目の前の人の生活を具体的に立て直すお手伝いができる分野です。
私はその点に大きなやりがいを感じ、これまで債務整理の分野に特化して取り組んできました。

これまでのご相談や解決実績

開業からこれまでに、15,000人以上の借金問題の解決に携わってきました。
現在は事務所を法人化し、年間1,000人以上の方からご依頼をいただいています。曖昧な「相談実績」ではなく、実際にご依頼いただいた件数です。
主なご相談内容は、任意整理・自己破産・個人再生といった債務整理全般に加え、借金の消滅時効(時効援用)でのご相談も数多くいただいています。

15,000人をみてわかった「借金事情」

イメージとの違い

開業以来、15,000人以上の借金問題に携わってきました。そのなかで強く感じるのは、多くのご相談者が、世間でイメージされるような「浪費家」ではないということです。
もちろん、趣味や買い物がきっかけで借入が増えてしまう方もいます。しかし多くは、生活費の不足や、収入減、転職、病気、離婚など、生活環境の変化をきっかけに借入が始まることが少なくありません。
最初は数万円から数十万円程度の借入だったものが、返済と生活費の両立が難しくなり、別の会社から借りて返済するようになる。そして気がつけば、自分でも正確な借入額が分からなくなっている。そのような状況でご相談に来られる方も多くいらっしゃいます。

相談が遅れてしまう理由

ご相談者の傾向として感じるのは、まじめで責任感の強い方ほど、一人で問題を抱え込みやすいということです。
「借りたものは自分で返さなければいけない」
「家族に迷惑をかけたくない、知られたくない」
そう考えて無理を続けた結果、返済のために新たな借入を重ね、状況がさらに厳しくなっていく。特に、家族に知られたくないという思いから、相談のタイミングを逃してしまうという方は意外に多いと感じています。

ですが、長年この仕事に携わってきた私が強く感じるのは、「借金問題は、早く相談するほど選択肢が多い」ということです。
借金問題は、状況が悪化するほど利用できる手続きや解決方法が限られていきます。一方で、返済が苦しくなり始めた段階で現状を整理できれば、任意整理で対応できる場合もありますし、そもそも家計の立て直しだけで解決できることもあります。
督促が届いてから、あるいは裁判を起こされてから対応を考えるよりも、「だんだん借入先が増えてきたな」「毎月の返済が少し苦しくなってきたな」という段階で相談したほうが、結果として選べる解決方法が多いのです。

これは15,000人以上の借金問題に携わってきた私が、一貫して感じていることです。

仕事に対する考え方

費用

司法書士法人黒川事務所の理念は、「あなたの借金問題解決を低料金でサポートしたい」です。
実際によくあることですが、借金問題で悩んでいる方にとって、専門家への依頼費用そのものが大きな負担になってしまうことがあります。そのため、できるだけ相談しやすい環境を整えたいと考え、費用は「業界トップクラスの低料金」に設定し、着手金は不要、費用の分割払いにも対応しています。

もっとも、私が大切にしているのは、費用面だけではありません。

手続きへの理解

債務整理には、返済負担の軽減や、生活を立て直すきっかけになるなどメリットがありますが、信用情報に一定期間記録が残ること(いわゆるブラックリストの状態になること)など、デメリットももちろんあります。どの手続きにもメリットだけというものはありません。
だからこそ私は、手続きの良い面ばかりをお伝えするのではなく、デメリットも含めてできるだけ正直に説明するよう心がけています。
そして、急かしたりするのではなく、ご本人が状況を理解し、何より納得したうえで手続きを選択できることを大切にしています。
それが、長年にわたり債務整理を専門に扱ってきた私が、仕事を続けるなかでたどり着いた借金問題との向き合い方の基本です。

最後に

借金問題は、正しい情報を知り、現状を整理することで、自然と解決策が見えてくることもあります。このコラムが、そのきっかけになれば幸いです。

本記事は、公開日時点の法令・制度および関連情報に基づいて作成しています。
法令改正等により内容が変更される場合があります。
個別にご相談につきましては、司法書士法人黒川事務所までお問い合わせください。

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